ストレスに強い脳作り~ストレスに負けない!ストレス解消!

ストレスに強い脳作り

ストレスを受けても打たれ強い脳の構造があるってご存知ですか?
ストレスを感じない人などいませんが、同じ程度のストレスでも、人によっては立ち直れなかったり、逆にケロっとしていたり。

これも脳の構造のせいだったのです。

仕組みが分かればストレスに強い脳を作ることもできるのです。

ストレスが与える脳の老化への影響

ストレスに強い脳作り

どんな環境にいても、多少のストレスを受けてしまい、何か気になることや問題が起きると、どっと疲れて、何歳も歳をとったような疲労感に襲われます。

この感覚、実は本当に脳が老化しているのです。

脳はストレスを感じると血圧や心拍数を上げます。

怒りっぽくなったり落ち込んだり、夜眠れなくなったり欝になったり……これらは脳が起こすストレス反応です。

胃が痛くなるのもストレス反応の代表的なものと言えるでしょう。

脳の大敵コルチゾル

脳の大敵コルチゾル

ストレスを感じると、コルチゾルというホルモンが副腎から分泌されます。
コルチゾルはたんぱく質の代謝に変わり、エネルギーを作ってくれる、身体に必要なホルモンではあるのですが、脳に進入すると、神経細胞を殺してしまうのです。

そのため、脳の機能が低下してしまいます。

分かりやすいのがPTSDです。

PTSDは心的外傷後ストレス障害としてもよく知られていますが、強烈なストレスを受けると、記憶をつかさどる脳の海馬という部分にダメージを受けます。

このことから、PTSDに陥ってしまうのです。

例えば、とてもショッキングな場面に遭遇してPTSDになる人とならない人がいますが、ストレスの許容範囲は人それぞれ違います。

少しのストレスでも強烈にダメージを負ってしまう人もいれば、特に気にもせず、ケロリとしている人もいます。

適度なストレスであれば、逆に脳が活性化するのですが、強いストレスの場合、PTSDまでいかなくても、記憶力が低下してしまい、脳の老化の原因にもなってしまうのです。

社会の中でストレスを感じないでいられることは不可能に近いでしょう。ストレスという言葉が持つ本来の意味は「圧力」「応力」「緊張」などがありますが、私たちの心や体の負担になること、刺激、その状況などによって発生する緊張感をストレスと呼んでいます。ストレスの原因になるものは様々で、大人だけではなく、近頃では子供でも感じていることが多くなっています。

引用:http://www.stresstemple.com/

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ストレスの感受性

ストレスに強い人、弱い人がいるのはどうしてでしょうか。

脳の視床下部という部分がストレスを引き起こすのですが、すぐそばにある扁桃体という部分が、ストレスを受けると視床下部に影響を及ぼします。

ストレスに弱い脳

ストレスに弱い脳

扁桃体は脳に入る情報を好きや嫌い、心地よい、不快と判断する場所で、扁桃体が強いストレスだと感じると、素早く視床下部にストレス信号が送られます。

こうしたストレス反応が、視床下部だけではなく、記憶に大きく関係している『海馬』や、やる気を引き起こす『帯状回』へもストレス情報が送られ、これらの脳の部分を「苦手回路」として、ストレス情報が回ってしまうことで益々ストレスが強くなり、視床下部を刺激し続けてしまいます。

脳の回路図

例えば、苦手だと思う人と一緒にいるだけでストレスになりますが、苦手意識を海馬が記憶してしまうことで、その相手と話したくない、声が嫌、仕草が嫌、笑顔が苦手……と、何もかもが嫌になり、一緒にいるだけで相当なストレスを受けてしまいます。
苦手回路が働くことで、苦手だと思うことが強化されてしまい、ストレスが強くなってしまうのです。

ストレスに強い脳

ストレスに強い脳

一方、ストレスに強い脳はどのような動きをしているのでしょうか。
ストレスに強い脳を持っている人にも、苦手回路はあります。

ですが、繰り返し苦手情報で視床下部を刺激し続けない、シャットアウトしている力が強い脳があるのです。

それが、ストレスを抑える「ストレス抑制回路」の存在です。
扁桃体に、眼窩皮質と前部帯状回からつながる回路のことで、ストレスを抑制してくれる働きがあります。

眼窩皮質は心に関わる脳の器官で、扁桃体がストレスを判断しても、眼窩皮質に厚みがあると、ストレス抑制回路の働きが強いのです。

多少のストレスでは扁桃体にストレスと感じさせないようにしてくれるのです。

こうした人が、ストレスに強い脳を持っていると言えます。

ストレスに強い人と弱い人は、脳の構造そのものが違うということです。

ストレスに打ち勝つ脳作り

ストレスに打ち勝つ脳

脳の構造がストレスに弱い作りなのだからどうしようもない……そうじゃありません。

苦手回路をオフにすることはできませんので、ストレス抑制回路の働きを活発にしてあげることで、徐々に脳の構造にも変化が現れます。
難しいことはありません。

要はストレス発散を上手にしましょうと言うことです。
誰にでもできることなので、試してみましょう!

怒りを爆発させる

怒りを爆発させる

腹の立つことがあり、それをぐっとこらえるのが大人の対応。
でも、それが続くと苦手回路が働き続け、どんどんストレスはたまる一方。
苦手回路を断ち切るためには、腹が立ったらどこかにぶつけましょう!

バッティングセンターでもよし、カラオケボックスのような防音がしっかりしているところで大声で叫んでみるのもよしです。

めちゃくちゃに体を動かして暴れるのもいいでしょう。

気づくと苦手回路が遮断され、気持ちがスッキリしているはずです。

泣くのを我慢しない

泣くのを我慢しない

悲しいこと、悔しいことがあって泣きたいのを我慢しているとき……これもストレスになるのです。
「泣きたいときは思い切り泣こう!」
よく耳にする言葉ですが、実は理にかなっているのです。
実は涙の成分には、コルチゾルや副腎皮質刺激ホルモンといった、ストレス物質が含まれているのです。
泣くことでストレス物質を流しだすことで、泣くと気持ちがスッキリするのです。
更には、泣くと興奮を鎮めてくれる作用もあります。
悲しくて泣いたり、悔しくて泣いたりするのは、無意識にストレスを軽減させている行為でもあったのです。

思い出を振り返る

思い出

気持ちが落ち込んでしまったときも、ストレスを受けています。
そんなときは、過去の楽しかった思い出、嬉しかった思い出を振り返ってみましょう。
思い出の写真でもいいですし、昔好きだったCDやDVD、趣味で集めていたものでもかまいません。
記憶をつかさどる海馬に、良い記憶としてインプットされていますので、そうした思い出を振り返ることでストレス反応が現象し、脳がリラックスするのです。
反対に、思い出したくもない思い出の品を思い切り破壊したり、ビリビリに破って捨ててしまうのもスッキリするでしょう。

ワンパターンは脳が慣れてしまう

水泳

ストレスを発散させるのはとても良いことなのですが、毎回同じ方法で発散させようとすると脳が慣れてしまい、苦手回路の遮断ができなくなる場合があります。 このことから、ストレス発散の方法をたまには違った方法で行うことをオススメします。
日ごろ、体を動かすことでストレス発散をしている場合、ちょっとシチュエーションを変えてあげるだけでいいのです。

バッティングセンターで思い切りバットを振ってストレス発散してきたのであれば、たまにはプールに出かけて思う存分泳いだり、ボールの壁打ちなどもオススメです。

「なんだかスッキリした!」

そう思えることができれば、今までとは違うストレス発散の方法として、海馬に記憶されます。

次にストレスがたまるようなことがあった場合、これまでストレスを発散してきた方法を脳覚えていて、その中から発散方法を選ぶことで、マンケリ化を防ぐことができます。

ストレス解消には旅行もオススメ!

旅行

気分転換に温泉旅行にでも行きたいな……これは脳が無意識にストレス発散をしたいと思っているのかもしれません。

旅行に行くと嫌なことも忘れ、楽しい思い出として海馬に記憶されていきます。

楽しい旅行の最中は、ストレス物質のコルチゾルの分泌もぐんと下がります。
旅行が終わると現実が待ちうけていますが、ある程度のストレス発散はしているので、旅行に行く前と気持ちが違っているはずです。

だからといって、旅行に行くことが誰にでもストレス発散の方法になるわけではありません。
出かけるのが嫌いな人、観光地の人ごみが苦手な人などは、逆にストレスが増えてしまいます。
自分にあったストレス発散の方法を見つけていくのも楽しみかもしれません。

投稿者プロフィール

脳科学吉宗
脳科学吉宗

脳を研究しつづけてきました。脳をきたえる為のトレーニング方法や病気と脳の関連性の記事を書いています。右脳と左脳の違いや動物の脳と人の脳の違いも研究しています。


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